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同じ小さい手なのに

 

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中村紘子さん

このあいだの記事にも書きましたが、最近YouTubeを見ているとオススメに中村紘子さんの動画がよく登場します。昔テレビでやっていたピアノのレッスン番組なのですが、本当に内容が濃いです。どういう人を対象に教えているのか?!かなり高度なことを言っておられます。生徒さんも選ばれた人たちなので、抜群のテクニックで中村紘子さんに付いていってます。すごいなぁ。

中村紘子さんの演奏については、いろいろ言われていますが、これは個人的な好みの問題もあると思います。弾き方が好きとか音楽性が好きとか・・・。私は特に好きとかではありませんが、子供の頃から知っているピアニストで、確か初めて買ったLPレコードも中村紘子さんの物だったと記憶しています。今はありませんが、大事にとっておけばよかったなぁと思います。とにかく日本のピアノ界に多大な影響を与えた人というのは間違いないでしょうね。

たまたま見た動画がベートーヴェンの月光でした。何となく見ていたんですが3楽章に入って、すさまじい迫力に圧倒されました。この月光の3楽章は、どのピアニストが弾いているのを見ても「すごいなぁ~」「速いなぁ」と感心するんですが、中村紘子さんの演奏を見てたら「あれ?この人かなり手が小さいなぁ。なのに、なんでこんなにすごい勢いで弾けるの?!」という疑問が湧いてきました。

噂では聞いていましたが、本当に手が小さいようです。8度ギリギリって事はなさそうですが、9度をいっぺんに掴むのはキツイのかもしれません。なのに、すごい難曲も弾かれているのですごく気になります。

今まで見たピアニストの手は、だいたい大きくてどんな曲も軽く弾いているように感じたんですが、それとは全然違った印象を受けました。あんまり指を伸ばした感じでは弾ていないですね。古典派の弾き方だから?!オクターブの連続も1と5の指でずっと弾いているように見えます。(私もそうなのですが)。通常1と5、1と4とか変えながら弾くのが良いそうですね。

急に、この曲が弾きたくなってちょっとだけ練習しています。もう、エチュードのつもりでゆっくりしっかりと弾くようにしよう!と思っています。でも、気を抜くと弾ける部分だけどんどん速くなって、カッコつけて弾こうとする自分にイライラ(;´Д`)ちゃんとゆっくりが弾けないと意味がないのに。

どうしても手が届かない箇所はだいたいアルペジオにして弾くんですが、急に気になってもう一度中村紘子さんの動画をガン見!分かりにくいところは、何度もガン見!

「えぇ~!音を抜いて弾いている(@_@)」
何ヵ所か気になる部分があるんですが、ハッキリと見えないのでよく分かりませんが、そちらも下の音を抜いているように感じます。いいんだぁ~音を抜いていいんだぁ~!今まで、どんな時もアルペジオか無理やり弾いていたのですごく驚きました。

この部分、オクターブの上の音がトリルになっているところです。私もオクターブで弾いていたんですが、トリルが入らないのです。4と5の指、特に小指が短すぎて入らない( ;∀;)中村紘子さんは、ハッキリと上の音だけトリルで弾いています。私も、これからは上の音だけを弾こうと思います!

 

下の楽譜部分ですが、他のピアニストは手の大きさを見れば絶対掴めていると思うので、一般のアマチュアの演奏を何人か見てみました。みなさん、ちゃんと音が掴めています(上から演奏を録画されているのでハッキリ分かります。)みんな結構手が大きいんだなぁと。

頑張っているんですが、どうしても同時に掴むことが出来ません。ずっとアルペジオで弾いていました。

 

プロが音を省いて弾いているという大きな収穫があったんですが、なぜあんな勢いで弾けるのか?この曲は、普通に弾いていたら腕がしんどくなるんです。きっとダメな弾き方なんだと思います。どこかに力が入りすぎているのかなぁ。中村紘子さんの場合、椅子の高さがちょっと高めですよね。でも、それだけではなさそうだし。

そんなに必死に弾いているようにも見えない。もちろん肩が上がったり変な姿勢ではないですね。やっぱり腕、腕の付け根あたりから意識して弾いているのかなぁ。ゆっくり弾いている分には手もダルくなりませんが少しスピード上げるとダメ(>_<)それに、あんなにオクターブを外さずには弾けないのです。これは、練習するしかないんですけど。

悲愴の1楽章の時も同じような事を書いていたように思います。すぐに手がだるくなる事。時間がたつとすぐに忘れてしまうんですよね。きっといろいろ試してだるさから解放されたように思ったんですが、どうやって弾いてたんだろうか?分からない。

この月光3楽章に関しては、レッスンで習いましたがちゃんと弾けて合格したのかどうか?!全然覚えていません。多分、先生が選んだ曲じゃなく、私が大人になってから勝手に持っていった曲だったと思います。みんな弾いてみたい曲ですもんね。勢いがあってカッコいいから(#^^#) 今回は、きっちりとゆっくりと弾くことに専念します。当分は練習曲と思ってゆっくりタカタカと弾きます♪

 

中村紘子さんの演奏をどうぞ(#^^#)

多分、好き嫌いが分かれる演奏だと思うんですが、私にはかなり参考になりました。弾き方に関しては、海外へ勉強に行かれた時にダメ出しされて一からやり直したそうですね。曲によってかなり変わるんでしょうね。私自身、最近、柔らかくソフトな感じに弾けるようにと思っていたんですが、なんか、それだけではダメなような気もしてきました。もっといろんな人の演奏を聴いて勉強しないとなぁ(=゚ω゚)ノ
ベートーヴェン「ソナタ14番 Op.27-2 3楽章」

 

 

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いつもありがとうございます(*’▽’)

コメント

  1. Gari より:

    ぎんねねさん、こんにちは。私も今ちょうど月光3楽章に取り組んでいます。手が小さいので、例のオクターブのトリル付き部分、苦戦してました。下の音、外しちゃうというのも有りなんですね。貴重な情報ありがとうございました。

    • ぎんねね より:

      Gariさん、こんばんは。
      コメントありがとうございます♫

      月光3楽章のオクターブのトリル、大変ですよね。
      テンポアップすると、トリルが全然入らなくて。
      下の音を省く事は考えていなかったんです。
      でも中村紘子さんでも省いて弾いているってだけで、かなり気が楽になりますよね(^。^)

  2. いーさん より:

    ぎんねねさん、こんにちは。
    この記事を見てとても参考になりました!
    去年、月光に挑戦しましたが、やはり手が届かず、手を広げるストレッチをしてみたけれど、全然開かず、練習する度に手が痛くなり、挫折しました😭

    ぎんねねさんの記事を読んで、また頑張ってみようと思いました。
    ありがとうございました。

    • ぎんねね より:

      いーさん、こんばんは。
      コメントありがとうございます(≧∀≦)

      いーさんも月光3楽章チャレンジしていたんですね。
      私もこの曲を弾くと手にダメージが(~_~;)
      あんまり、無茶な弾き方をして手を痛めるのも嫌なので、いつも中途半端状態です。

      ある程度、テンポを落として届かない音は思いきって省くのも良いのかもなぁと思いました。
      私は、練習曲のつもりでチョコチョコ弾くつもりです。いーさんは今練習中の曲たくさんあるようですね。聴いてみたい曲がいっぱいなので、その後にでもがんばってくださいね〜(๑˃̵ᴗ˂̵)

  3. アメリ より:

    私も届かない音は、先生に省く音を決めてもらいます。
    どれを省くか私1人では決められなくて。( ̄▽ ̄;)

    省くことにかなり抵抗がありましたが
    聞き手にバレない、または省いた方が
    無理に弾いておかしな音になるより
    音楽的に美しければ省いた方がいいそうです。

    弾きたい曲は必ずと言っていいほど
    オクターブ和音が連続します。(ため息)
    届いても力が入ったままだと音色も
    美しくないし手根管症候群が復活します。
    手はもう大きくならないし、脱力を
    しっかり身につけるチャンスだと思って
    がんばります(^^)

    ぎんねねさんの「ゆっくり練習」いいですね!私も取り入れてますが
    速く弾きたくなって弾けなくなります。(笑)
    私だけじゃないんだ、と激しく共感しました🎵

    • ぎんねね より:

      アメリさん、こんばんは。
      コメントありがとうございます♫

      そうですよね。先生に適切に音を省いてもらうのが一番良いですよね。
      自分だと、すごく迷います。下の音を省くか上の音を省くか(u_u)
      正直、本当は、楽譜通りに弾きたいし葛藤ですよね。でも、私も音楽的に美しい方が良いので、これからはムリせぜ積極的に音を省こうと思います(^。^)

      弾きたい曲にオクターブは必須です。
      私の弾きたい曲にもオクターブが、ガンガン入ってます。アメリさんは、手根管症候群が復活しないように常に注意が必要なんですね。ゆっくりだったらマシかなぁ?ゆっくり練習は脱力練習にも役立ちそうですよね。ただ、すぐに速く弾いてしまうのとの葛藤ですが(~_~;)